ニューヨークでミュージシャンとして活躍する一面、自閉症の子供と向き合う現実との戦い
by gakuandben
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推薦文・プロフィール
タケカワユキヒデさんから推薦を頂きました!
 「自閉症の子供を持つ親が勇気づけられるだけでなく、自閉症のことをよく知らない人たちにとっても、とても意味のあるエッセイだと思います。
 また、生のニューヨーク事情も知ることもできる。なんとも、幾重にもお得な素晴らしいエッセイです。

プロフィール
高梨 ガク
64年東京生まれ。ベーシスト。18歳でプロ・デビュー後、90年に渡米。ソウル、ジャズ系の音楽を中心に幅広い音楽活動を続ける。ポリスターより自己のバンド
『d-vash』(ディバッシュ)”Music Is”が発売中。
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出来ない事の出来る事
ベンは三輪車に乗れなかった。どんな子供も自然に乗れる三輪車にまたがったまま、公園の真ん中で足で地面をけって動かしていた。乗るところまでは出来るのだが、ペダルをこぐことが出来ない。ハンドルを動かすけど、同時に二つのことをするのが出来ないように見えた。

自閉症と診断された、そんな4歳頃のベンの思い出が一瞬にしてよみがえる。

今日は天気の良い午後だった。自転車で仕事に行った後に片付けようとしていると、ベンが自転車に乗ってみたいと言う。最近になって、弟の乗っているキックボードに挑戦してみたりと、乗り物に興味が出て来たようなのだ。サドルを低くして、またがせると24インチの自転車がぴったりのサイズ。本当に大きくなったものだ(良く食べてるからね)。バランスが取れないのでハンドルを持って一緒に歩くと、ペダルの上に足が乗ってこいでいる。これって当たり前だけど、ベンにとっては7歳になっても出来なかった事だった。何となくバランスも取れそうな感じさえする。「ベン!バイクに乗るの楽しいかい?」と聞くと「I love bike ride」と答えた。

あの時、辛くなった。「何でこんな簡単な事が出来ないんだろう?」教えようとすれば、どこかへ行ってしまうし、何か投げやりな気持ちで公園を後にしたのを思い出す。ただ三輪車に乗れないだけなのに、もうこれからの人生の何もかもが出来ないような気がしてしまった。自閉症という診断で、勝手に面白くない子育てをしている被害者気分になっていた。

今、自転車に乗ろうとするベンを見て、心の底から嬉しい。でも、この嬉しさはベンが教えてくれた嬉しさだった。何でもない事だけど、少しづつでも進んでゆく有り難さ。君がいてくれなかったら、僕はわからなかった。ありがとう、ベン! 10年後には二人でサイクリングに行ける日が来るかもね。f0097272_10474524.jpg
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by gakuandben | 2006-06-16 10:50 | 自閉症に関して
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