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ニューヨークでミュージシャンとして活躍する一面、自閉症の子供と向き合う現実との戦い
by gakuandben
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推薦文・プロフィール
タケカワユキヒデさんから推薦を頂きました!
 「自閉症の子供を持つ親が勇気づけられるだけでなく、自閉症のことをよく知らない人たちにとっても、とても意味のあるエッセイだと思います。
 また、生のニューヨーク事情も知ることもできる。なんとも、幾重にもお得な素晴らしいエッセイです。

プロフィール
高梨 ガク
64年東京生まれ。ベーシスト。18歳でプロ・デビュー後、90年に渡米。ソウル、ジャズ系の音楽を中心に幅広い音楽活動を続ける。ポリスターより自己のバンド
『d-vash』(ディバッシュ)”Music Is”が発売中。
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Save this one for Ben
僕には、仕事で夜中に帰った時に気をつけなければいけない事がある。
お腹が空いて何か食べたくなって、冷蔵庫を開けると出てくる夕食の残り物。これは明らかに「残り物」なのだから普通は食べて良さそうなものだが、食べると次の日に大変な事になってしまう場合がある。

ベンは気に入った夕食が出ると、食べ終わった後に「Save this one for tomorrow 」(明日のために残しておいて)と言って次の日に食べることを決めてしまう。残らなくても残っても、残り物を食べる予約をしてしまうのだ。そして、実際に残った場合にはキッチンに置いてあるお皿を確認して、「I'm gonna eat this tomorrow for breakfast 」(これは、僕が明日の朝ご飯に食べる)と、もっと具体的になってくる。

この、ベンの想いのつまった残り物を、彼らが寝静まった後に帰った僕が、何事もなかったかのように食べてしまうと、次の日の朝、「Oh NO, My breakfast is gone !」(僕の朝ご飯がなくなっちゃったよ〜!)という叫び声で目を覚ますことになる。自分で勝手に作り上げた予定が、ダメになってしまったのを怒っているわけだ。

ベンの食欲は凄まじい。これは自閉症であることとは関係なく、12歳という年齢の男の子(女の子?)なら誰でもそうだろう。とにかく食べたい。よく、仕事に行く前に、僕の分だけの軽い食事を作って食べることがあるのだけれど、作っている最中から、「I smell food, What is this ?」(食べ物の匂いがする。これ何?)とキッチンにやってくる様は、まるでハンターの感覚だ。もちろん気に入った物なら食べさせてくれと頼まれて、結局3分の1くらいを食べられてしまうなんて事もよくある。

何故か頭の中で流れるのは、高校の時に流行った尾崎亜美の名曲(オリビアを聴きながら)。「出会った頃は〜こんな日が、来るとは思わずにいた〜わ〜」。生まれたての赤ちゃんを見て、誰がここまで食べるようになると想像するだろうか?

Save this one for Ben_f0097272_6493463.jpg
僕の好物は「フィラデルフィア・チーズ・ステーキ」
by gakuandben | 2006-06-18 06:57 | 自閉症に関して
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