ニューヨークでミュージシャンとして活躍する一面、自閉症の子供と向き合う現実との戦い
by gakuandben
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推薦文・プロフィール
タケカワユキヒデさんから推薦を頂きました!
 「自閉症の子供を持つ親が勇気づけられるだけでなく、自閉症のことをよく知らない人たちにとっても、とても意味のあるエッセイだと思います。
 また、生のニューヨーク事情も知ることもできる。なんとも、幾重にもお得な素晴らしいエッセイです。

プロフィール
高梨 ガク
64年東京生まれ。ベーシスト。18歳でプロ・デビュー後、90年に渡米。ソウル、ジャズ系の音楽を中心に幅広い音楽活動を続ける。ポリスターより自己のバンド
『d-vash』(ディバッシュ)”Music Is”が発売中。
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Respect
母の検診に一緒に行くことにした。大学病院なので、待合室に居るといろいろな症状の患者さんを見ることになる。そんな中で本当に見ると辛いのは小児病棟からの子供の患者。看護婦さんに車椅子を押されて移動中、ゲーム・ボーイで無心に遊んでいる子の頭には大きな十文字の手術痕があった。

僕はいつもそういった子たちを見て、「神様はとても不公平だなと」思ってしまう。せめて子供にだけは、あんな思いをさせないで置く事はできないものだろうかと真剣に考えてしまう。

電車に乗る用事があり、駅に行くと、駅前では障害児たちが体験学習で豆腐を売っていた。ベンより少し上の年頃のダウン症や発達障害の子供たちが声を張り上げて「お豆腐いかがですか~」と頑張っている。誰も見向きもしないけど、僕は近づいてお豆腐を見ることにした。

ベンに障害があるとわかった時、なんで自分の子だけがこんな事になるんだと思った。「何だよ、僕の息子だけ大変な思いをして損をしてるじゃないか?」と。

障害や病気の当事者ではない僕が、色々と思いを巡らせるわけなのだが、どう頑張ったところで、実際に彼らと同じ経験をすることは出来ないわけで、本当の彼らの幸せを考えるのは果てしなく難しい。

僕らの側から見た彼らの幸せと、病気や障害者である彼らが本当にハッピーになることには少し隔たりがあるようにも思えてならない。所詮、同じ痛みを感じられないのだから、無理に理解するのではなく、リラックスして考えてみて、僕は彼らを心から尊敬するようになった。可哀想だから助けるという感覚ではなく、興味を持つことによって彼らから色々なことを教えてもらおうと思う。

助けてあげるのではなく、僕が助けてもらう。レゲエのミュージシャンがよく言う「リスペクト」(尊敬)は、お互いを尊重することで、みんなハッピーになる。そこには損でも得でもない素の人間としての思いやりがある。

だから、これからも辛い気持ちの代わりに彼らを尊敬して、自分が成長するためのお手本にしょうと思う。そしてベンだけでなく、みんなに「ありがとう」と言いたい。
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by gakuandben | 2006-07-04 09:53 | 自閉症に関して
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