ニューヨークでミュージシャンとして活躍する一面、自閉症の子供と向き合う現実との戦い
by gakuandben
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推薦文・プロフィール
タケカワユキヒデさんから推薦を頂きました!
 「自閉症の子供を持つ親が勇気づけられるだけでなく、自閉症のことをよく知らない人たちにとっても、とても意味のあるエッセイだと思います。
 また、生のニューヨーク事情も知ることもできる。なんとも、幾重にもお得な素晴らしいエッセイです。

プロフィール
高梨 ガク
64年東京生まれ。ベーシスト。18歳でプロ・デビュー後、90年に渡米。ソウル、ジャズ系の音楽を中心に幅広い音楽活動を続ける。ポリスターより自己のバンド
『d-vash』(ディバッシュ)”Music Is”が発売中。
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10年ひと昔
障害者福祉団体のYAIが製作する、ビヘービアー・マネージメントの教材ビデオの撮影にベンと一緒に参加してきた。

指定されたユニオンスクエア近くにある住所に行くと、そこは普通のアパートのように見え、何のサインも無い。中に入ってみると、雰囲気の良い昔ながらの屋敷を改造したアパートになっており、YAIはマンハッタン内にいくつかのレジデンスを持っていて、成人の障害者をサポートしていることを案内の方から聞いて始めて知る。

上の階は実際に障害者の方が生活をしているアパートになっているが、撮影は地下にある練習用のキッチン、ダイニングを使って行う。ビデオの撮影は、ベンのための指導をして下さった、ミス・ソンバイからの「簡単だから、是非やってみたら?」という言葉を信じて行く事にしたのだが、台本を見ると中々大変そうだ。

先ずは僕のパートの台詞が長い。スタッフの方は「適当に変えて良いですから」と言うのだが、適当に変えられる英語力も無いので本当に困ってしまった。

さらに、追い打ちをかけるのがベン。当たり前の事なのだが、演技が安定しないので、僕が良いテイクを出してもタイミングをはずしてしまったり、関係ないことを喋ったりと苦難の道は続く。

最初は楽しんでいたベンだったのだが、同じテイクを重ねるのにだんだん飽きて来て「Let's go home」と言い出す始末。

ベンが僕ら大人が会話しているところに邪魔をするというシーンで、「ハッピー・バースディー」とジェスチャー入りで登場した時には、スタッフ一同が笑い転げてしまい、コメディー・ドラマのようになってしまった。

他にも、ソーダをおねだりするシーンで、僕が「ダメだよ、もう2本も飲んだだろ?」という台詞を言うと「No ! I want more !」とごねるべきところで「I want to be healthy」と勝手に台詞を変えておねだりをやめてしまうなどといった、現実の行動と混同してしまう場面もあり、やはりちょっとベンと僕にはレベルが高すぎたと思う。

しかしながら、僕が、家で行われたクラスの時に見た前の教則ビデオは背景やファッションがあまりにも古く、現実味の無い感じさえあったので、新しいものを作るのに少しでも力になれたたことは嬉しい。

スタッフの方に聞くと、前のビデオは30年程前に撮影されたそうで、その時僕らと同じシーンを演じたダウン症の少年は、現在このレジデンスで生活をしているとの事。

10 年間を表現するのにDecadeという言葉を使うと、時間の経過が何とも重々しい感じになる。このビデオ・プロジェクトは3ディケードを経て再び企画されたものだったのだ。

今はきっと僕と同じくらいの年齢であろう彼のことを思い、次のビデオを製作する時にベンがどうしているかを想像する。次の3ディケードが過ぎた後もどこかで楽しく生活できていることを願う。

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The American Museum of Natural History 
Rose Center for Earth and Space
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by gakuandben | 2006-11-07 02:04 | 自閉症に関して
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