ニューヨークでミュージシャンとして活躍する一面、自閉症の子供と向き合う現実との戦い
by gakuandben
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推薦文・プロフィール
タケカワユキヒデさんから推薦を頂きました!
 「自閉症の子供を持つ親が勇気づけられるだけでなく、自閉症のことをよく知らない人たちにとっても、とても意味のあるエッセイだと思います。
 また、生のニューヨーク事情も知ることもできる。なんとも、幾重にもお得な素晴らしいエッセイです。

プロフィール
高梨 ガク
64年東京生まれ。ベーシスト。18歳でプロ・デビュー後、90年に渡米。ソウル、ジャズ系の音楽を中心に幅広い音楽活動を続ける。ポリスターより自己のバンド
『d-vash』(ディバッシュ)”Music Is”が発売中。
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ベンの学校からの伝達事項で、オフィシャルな物に関しては封筒に入っている事が多い。学校からもどったベンが、パッと机の上に投げ出したレターはいつもの保健関係の伝達事項のように見えた。

ベンが鼻血を出しましたとか、かゆみで腕を掻きむしって血が出ましたとか、
ピーナッツ・アレルギーの症状が少し出た、などの細かい説明と、通知がされる書類なのだが、今回はちょっと違うことが書いてあるようだ。

ニューヨーク市保健局のレターヘッドのついた重々しい手紙をよく読んでみると、ベンの学校のライブラリアンがNeisseriaという感染症にかかったということの事。熱や頭痛、湿疹などに始まり、放っておくと神経に支障をきたすので、もし生徒にそのような症状が表れたらすぐにポイズン・センターに連絡をしてくださいと怖いことまで書いてある。

これって、もしかしてあの病気?と思ってすぐに調べるとやはりあの病気、「淋病」に関係するものであることがわかった。「図書館員が性病か?」と疑いの念を抱きつつ、もう少し調べてみると、それは同じ淋菌が原因の Neisseria meningitidisという中東・アフリカ地域に多い髄膜炎菌であることがわかった。

キスはもちろん食べ物、飲み物の回し飲みなどでも感染の可能性があるというから、近しい間柄だったらかなりリスクは高い。もちろんベン達がそういった接し方をしているはずも無いのだが、学校としては伝染病に関して公式な通達を出すことが決まりになっているのだろう。

しかし、この伝染病関係の通達というのは意外に多い。はしかや水疱瘡、シラミは年間に2、3回は当たり前、時々聞いた事の無い病名の伝染病などもある。やはりこれも、様々な住環境や国籍が入り交じった先生や生徒達が集まるニューヨークの学校の特徴なのかも知れない。

やはり、自ら衛生的な生活を心がけるようにするのが大切なのだが、コンセプトを理解するのが苦手なベンにこういった事を教えるのは中々難しい。

ルーティーンとして、手を洗う、シャワーを浴びる、うんちの後におしりを拭くといった認識はあるのだが、目に見えないもの関してはおろそかになってしまう傾向がある。例えば、うんちを拭くのは目に見えてきれいになるので大丈夫なのだが、手を洗うのは手が凄く汚れている場合以外は目に見えて変化してゆくものではないので、つけた石鹸をすぐに流すだけといったいい加減な洗い方となってしまう。

何度言っても改善されない問題で、がっかりしてしまうものに、トイレの便座を使わないでうんちをしてしまうというのがある。先日もババガンプ・レストランのトイレで隙間から覗いてみると、便器の上に直接座っていた。きちんと便座を使っている時もあるのだが、それは僕が監督している時で、殆どの確率で直に座っていると考えられる。

便座と便器の間の汚い部分に直接座ってしまうというのは、恐ろしく不潔であるという事は、特にいつも開閉して使っている男性ならすぐにイメージできるだろう。

僕が想像するには、ベンは明白な汚れがある場合は紙で拭き取ってから座っているのだが、そうでは無い場合は気にしていないということ。そして、ベンは便器におしりが直接あたる感覚を好んで便座を使わない主義と思われる。

目に見えない菌が不潔であることを理解するのにはもう少し時間がかかるようだ。そして、ベンの無便座主義が早いうちに変わってくれることを祈る。


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by gakuandben | 2006-11-17 01:56 | 自閉症に関して
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