ニューヨークでミュージシャンとして活躍する一面、自閉症の子供と向き合う現実との戦い
by gakuandben
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推薦文・プロフィール
タケカワユキヒデさんから推薦を頂きました!
 「自閉症の子供を持つ親が勇気づけられるだけでなく、自閉症のことをよく知らない人たちにとっても、とても意味のあるエッセイだと思います。
 また、生のニューヨーク事情も知ることもできる。なんとも、幾重にもお得な素晴らしいエッセイです。

プロフィール
高梨 ガク
64年東京生まれ。ベーシスト。18歳でプロ・デビュー後、90年に渡米。ソウル、ジャズ系の音楽を中心に幅広い音楽活動を続ける。ポリスターより自己のバンド
『d-vash』(ディバッシュ)”Music Is”が発売中。
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予習の成果
ベンの映画好きはここ2、3年程度のものだが、興味として随分と長続きしている。インターネットで動がが見れるようになったのも大きな要因だろうと思うが、毎日のように映画化されたDVDのカバー写真を収集し、映画のウエブ・サイトにいってはプレビューを見て興奮しているのだった。

だから、時々ベンのコンピューターを整理しないと、集めに集めたピクチャーファイルでデスク・トップが一杯になっているという事もあったのだが、フォルダを作って整理することを教えると、それも覚えて整理するようになった。

コンピューターという世界の中で上手にコミュニケートが出来るのは、この時代に生まれて生きる自閉症者のアドバンテージだろう。映画「レイン・マン」のレイモンドのように野球カードのデータや電話帳を覚えたりするクラシックな自閉症からすると、ニュー・ジェネレーションということになる。

そういった点では、自閉症者にとっても大きく世界は広がっており、偏りのない知識を身につけるのに役立ってくれればと思っているのだが、実際にはマウスを使って画像をブルブル震わせたりと、単にこだわり行動の道具として機能している面も大きい。

そんな事を危惧しているさなか、以前からベンが欲しがっていたボード・ゲーム「Scene it 」を手に入れた。

DVDを使ったクイズは映画やアニメを元にしたもの。実際の映像を見ながら、ここの登場した人物の名前は何でしょう?とか、このシーンでの挿入歌は何?といった映画に関するトリビア質問がされ、正解ならボード上のコマを進めてゆく。クイズになる映画のテーマはカテゴリー別になっていてベンが手に入れたのはディズニー版。その他、テレビドラマ「フレンズ」をテーマにしたものや、ターナーのクラシック映画、スポーツ映像のものなどかなりの種類がある。

映画のクレジットやレーティングばかり見て、本編を通しで見た事はあまり無い筈のベンが、殆どのクイズに正解してゆくのだが、僕が驚いたのは正解する事よりも、ベンがゲーム自体を楽しんでいることだった。

テレビ・ゲームや一人で行うゲーム以外、楽しんでいる様子を一度も見た事の無かったベンが、にこにこしながらコマを進めている。途中でやめたり、どこかへ行ってしまわずに最後までゲームというルールのある世界を通して僕らとコミュニケートしていた。

以前読んだ自閉症関連の本で、自閉症児のプライドについての話を読んだことがあった。周りのことは全く気にしていない様に見える彼らが、実は出来ないことや、理解出来ないことを避けるという内容のものだったが、ベンにとってのコミュニケーションはそういうものだったのだろうか?自分に勝ち目のあるゲームではきちんとルールを守り、最後まで感心を保ち続ける。

完璧な結果を望むあまりに、自分で自信の無いことには最初からかかわらないようにするというのは、僕らにも十分に理解出来ることで、今回のゲームは日頃身につけた映画の知識が自信となったのか?

コンピューターの世界だけで完結していた知識が、実際の生活に持ち出されて活用されたということは良い傾向で、ベンがそれに気付いて世界を広げるきっかけになればと思うのだった。

次の日にこっそり部屋を覗くと、ポータブル・DVDプレイヤーでゲームの予習をしているベンがいた。

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by gakuandben | 2007-03-11 01:02 | 自閉症に関して
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