ニューヨークでミュージシャンとして活躍する一面、自閉症の子供と向き合う現実との戦い
by gakuandben
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推薦文・プロフィール
タケカワユキヒデさんから推薦を頂きました!
 「自閉症の子供を持つ親が勇気づけられるだけでなく、自閉症のことをよく知らない人たちにとっても、とても意味のあるエッセイだと思います。
 また、生のニューヨーク事情も知ることもできる。なんとも、幾重にもお得な素晴らしいエッセイです。

プロフィール
高梨 ガク
64年東京生まれ。ベーシスト。18歳でプロ・デビュー後、90年に渡米。ソウル、ジャズ系の音楽を中心に幅広い音楽活動を続ける。ポリスターより自己のバンド
『d-vash』(ディバッシュ)”Music Is”が発売中。
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I'm gonna make you Happy
春は楽しい季節だ。夏も良いけど、夏は終わりが見えるので少し寂しい。その点春は、さらにその後に偉大なる夏が待ち受けている感じが、余裕であり、じわりじわりと暖かくなってゆくのがわくわくさせる。

そして、ある点に到達すると、コートを着なくても良くなるというのも、感動的な変化で、もの凄く身軽になった気がするのを手伝って、嬉しさに拍車をかけるのだろう。

週末から急に暖かくなったNYでは、いきなりTシャツ一枚だったり、女の人ならミニスカートにタンク・トップと夏を待ちきれない人達を多く見かける。暖かいといっても3月でしょうにといった感覚は無いようで、自分が感じたままのものを身につけ、自分をアピールする。

感じたままに行動するという点で、完全に抜ん出ているベンは、当然のようにトップを突き進む。まだ風の冷たい街をTシャツ一枚で歩くのだが、また寒くなる場合を想定して、ジャケットは持たせることにしている。

本人も、「Spring is almost there, I can not wait!」と、完全に春になっていない事を認識してはいるようなので、ジャケットを持って行く事は問題にならないのだが、車で出掛けたりした場合は、車の中に置いたままになるのだった。                                             
そんな春が近づくにつれ、動物が本来持ち合わせている感情が持ち上がってくるのが僕自身にもわかり、街行く人の表情を見てもわかる。そして恋の季節はベンにも確実にやってきた。


「年齢とともに自閉症の症状は落ち着いてきますよ。」というのはよく耳にする話ではあるが、ベンに関してはどんどん体が大きくなってゆくのに比例して、エスカレートしているようにも見える。いや、以前とは変わらないのだが、体が大きくなったことによって、すべてが増幅してしまったのだろう。

コンピューターを見ながら興奮して机を叩いてしまうのも、以前ならちょっとした物音だったのが、今ではキーボードを壊してしまう程の威力だ。椅子に座った状態で足を踏みならすのも、壁やドアをスラップするのもアパート全体に響き渡る大騒音となる。体を素手で叩いて音を出すのもかなりの強さで叩いているようで腕から内出血しているように見えたこともあった。

春か近づいたこととの関係は定かでないにしても、少し興奮の度合いが強すぎる。昨日は机の上に置いてあるものがひっくり返りそうなくらいに激しく叩いているのを見つけて、コンピューターで動画を見るのを禁止にした。短い時間で効果的なメッセージを送る映画のプレビューなどは、まさに興奮する映像の連続で、ベンにとっては中毒症状を起こしてしまう程の内容なのだ。

そういった興奮が、性的な気持ちの高まりと重なり合って自己を刺激するための叩いたりする行動とつながっているように思えたからだ。そして、叩いた後にはしばし余韻を楽しんでいるようにも見え、刺激自体に覚醒的な作用もあるように感じられる。

前回の話でコンピューターの効用について書いたが、実はその中毒性は弊害としてとても大きなもので、電話帳の名前を覚えたりする時代にはなかった、彼らにとってのたくさんの快楽が潜んでいる。

クスリやタバコでは無いけれど、ある意味中毒症状を起こしているようにも見えるベンを、少しでも楽にしてあげられる方法として、そういった刺激を取り除いてあげることが一番に思え、自分を映して興奮してしまう鏡にも布を被せて見せない事にする。

効果の程はまだはっきりしないが、昨晩はいつもより少し早く床に就き、ベッドの中で何か書き物をしていた。部屋からの騒音も少しは改善されたようにも感じる。僕でさえ中毒になってしまいそうなユーチューブは、僕のコンピューターのブック・マークからも削除しておいた。


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               ベンの期待を見事に裏切り今日は雪が降っています
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by gakuandben | 2007-03-17 01:02 | 自閉症に関して
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