ニューヨークでミュージシャンとして活躍する一面、自閉症の子供と向き合う現実との戦い
by gakuandben
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タケカワユキヒデさんから推薦を頂きました!
 「自閉症の子供を持つ親が勇気づけられるだけでなく、自閉症のことをよく知らない人たちにとっても、とても意味のあるエッセイだと思います。
 また、生のニューヨーク事情も知ることもできる。なんとも、幾重にもお得な素晴らしいエッセイです。

プロフィール
高梨 ガク
64年東京生まれ。ベーシスト。18歳でプロ・デビュー後、90年に渡米。ソウル、ジャズ系の音楽を中心に幅広い音楽活動を続ける。ポリスターより自己のバンド
『d-vash』(ディバッシュ)”Music Is”が発売中。
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知られざるパーティー
「I have a show tomorrow」ベンが前日の夜に突然言った。「え?何にも知らされてないよ。本当にパフォーマンスがあるのかい?」と聞き返しても、ショーがあるとしか言わない。学校で、芝居を練習していたので発表会かなとも思い、朝になって学校に電話してみると、「ええ、今日はパフォーマンスがありますよ。」との返事。

学校歩いて10分程の距離なので、教えられた時間に行ってみることにした。大きな講堂には各サイトからスクール・バスに乗ってやって来たスペシャル学級の生徒達が続々と集まって来る。かなり大きなイベントだったのにちゃんとした連絡が無かったのを疑問に感じながらも、パフォーマンスに備えてビデオ・カメラを準備した。

校長先生の挨拶の後に登場したのは、ラスタ・キャップをかぶったレゲエ風ミュージシャン3人。「OKみんな、ダンスの準備は良いか?」と呼びかけると、いきなりボブ・マーリーのワン・ラブを演奏し始める。勝手知ったるプロフェッショナルな演奏に、生徒達は席からあっと言う間にステージ下に集まりダンス・パーティが始まった。

ベンの言った通り、それは「レゲエ・バンド」のショーであり、先生のおっしゃった通り、パフォーマンスが行われていた。なるほどそういうわけだったのかと思う間もなく、踊りに夢中になる子供達の楽しそうな姿。子供達だけではなく先生方も一緒に踊ってる。

そして数曲を終えると、各学年の代表が自作の詩を朗読する。こちらでよく見るミュージック&ポエムの形態になっていて、それぞれの先生たちが生徒を助けて詩を読ませている。言葉の出ない子供には首から下げたスピーチ・マシン(絵を押すと音の出るボード)を押して手伝う。

そんなさらりとした行動からでも、かいま見れるのは日頃の大変な様子。それでもステージに上がった先生も子供達も成長の成果を楽しんでいるのがわかる。こんな発表の精神は、日本で僕が経験した完璧な発表会とはちょっと違う、むしろその為のプロセスの方が重視されていて、本番はどうでも良いという感じのもので、見ている人全てを笑顔にさせてしまう。

「私たちはここにいて、ちゃんとやっていますよ」と伝えるためのちょっとした機会が、スタッフや先生方、そして子供達をリフレッシュさせているのだろう。

そしてまたバンドの演奏が始まった。よく考えてみれば、DJではなく生演奏というのも中々贅沢な企画ではあるのだが、生演奏の良さを一番理解してくれそうな彼らのためにそういった予算が使われるのは大歓迎で、ミュージシャンとしても有り難い限りの話なのだ。

そして会は終わり、皆あっという間にそれぞれの学校に帰ってゆく。校長先生と話すと、毎年同じバンドでもう数年続いているそうだ。そうか、今日は皆のダンス・パーティーだったのか。だから親にも特別に連絡しないで、毎年内輪でやっていたんだ。

今回はベンのリークでついに内緒の会に潜入する事が出来た。来年はこちらからチェックして楽器を持って参加しよう。


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by gakuandben | 2007-05-01 13:04 | 自閉症に関して
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