ニューヨークでミュージシャンとして活躍する一面、自閉症の子供と向き合う現実との戦い
by gakuandben
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推薦文・プロフィール
タケカワユキヒデさんから推薦を頂きました!
 「自閉症の子供を持つ親が勇気づけられるだけでなく、自閉症のことをよく知らない人たちにとっても、とても意味のあるエッセイだと思います。
 また、生のニューヨーク事情も知ることもできる。なんとも、幾重にもお得な素晴らしいエッセイです。

プロフィール
高梨 ガク
64年東京生まれ。ベーシスト。18歳でプロ・デビュー後、90年に渡米。ソウル、ジャズ系の音楽を中心に幅広い音楽活動を続ける。ポリスターより自己のバンド
『d-vash』(ディバッシュ)”Music Is”が発売中。
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Beautiful Name Again
国際児童年のテーマソングとして作られてから30年近く経っているそうです。
タケカワユキヒデさんの「ビューティフル・ネーム」をリメークしたCDに参加させて頂きました。

この1曲をそれぞれの地域のアレンジで演奏したものが1枚のCDになっていて、僕は三味線を弾いた日本バージョンを担当しています。

計算してみると、始めて聴いたのは中学生の頃だったのですね。それでも、鮮烈な印象のある曲でお話を頂いた時には、大体のメロディーはすぐに蘇ってきました。

歌詞はうろ覚えだったのですが、演奏するにあたってしっかりと読んでみました。
「名前それは燃える命」
素晴らしいテーマです。
そして、それがこのCDのコンセプトになっていて
「いのちの次のおくりもの」と題されたプロジェクトも連動しています。

歌詞にある「ひとりの子供の悲しみも、仲間の名前に溶ける」
の部分を読み返していて、ここ数日の世界情勢を思わずにはいられませんでした。

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CDでは、娘さんでシンガーのアイちゃんが大活躍です!
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by gakuandben | 2008-12-30 07:05
一人での夕食
忙しいことは有り難く、働けていることさえ感謝したいこの頃。
ホリデー・シーズンということもあり、いつもならどちらかが何とか夕食の支度は出来るのだが、僕ら2人の予定が合わなくなることもしばしば。ベンを一人にしないで済むのはもっぱら3歳年下である弟の役目となってしまうのであるが、先週はその弟さえも学校の行事で帰りが遅くなってしまった。

こんな時に必然的に訪れるのが初めての挑戦。
今回はベン一人でディナーをしてもらうことになり、準備をしてベンに教え込む。

勿論火を使わせることは出来ないので、電子レンジのみでの調理となるが、茹でておいたパスタと鍋の中にある火を通してから冷めたソースを皿に盛り、電子レンジで2分間暖めるという工程。

説明していると、「Yeah、Yeah」と返事をして聞いている。一応レンジの時間設もテストしてみたが、こちらは普段から使っていることもあり、大丈夫そうだ。

「うんこれは大丈夫だな」と、自分的にテンションを高めていてやたらと緊張しているのは親の方というのは誰もが覚えのあることだろう。出掛ける前には玄関と部屋の間を行ったり来たりして何度も確認しているのは自分の方だった。

仕事場に着いてからも気になるが、ディナーを食べ終わっただろうと思う時間に電話をしてみた。
「ベン、did you eat dinner ?」と訊くと「Yeah, I ate broccoli」と言う。ブロッコリーの方は夕食の付け合わせとして皿に盛ってあり、レンジで1分暖めることになっていた。

どうやらメインのパスタは食べずに野菜の方だけを食べたようなので、何故パスタを食べないのか訊くと、「I have to wait for my brother」と答える。

「ああ、成る程」と瞬時に理解できた。いつも野菜だけはそれぞれ先に食べてしまうけど、メインの方は必ず弟と同じタイミングで食べていたのだった。ベンにとってはここからが初めての経験だったのだ。

「ベン、弟は帰りが遅くなるから待たなくて良いんだよ。自分だけで暖めて食べなさい」と
指示を出し「OK, dad」と返事を聞いてから電話を切った。

30分くらい経ってからもう一度電話すると無事に食事を終えていて、弟の方からも帰宅するとの連絡を受けていたので安心して仕事に戻る。

心配から解き放たれた安心感とともにベンの成長ぶりに感慨しきり、補助輪を取った自転車の荷台を支えてすーっと走り出すかのような手応えのある出来事だった。

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by gakuandben | 2008-12-27 00:17 | 自閉症に関して
ゆっくり生きる子
サンクス・ギビングが済むと、待ちかねていたかのように街はクリスマスの模様替えをはじめる。そしてこの頃になると、必ずのように欲しいプレゼントを決めたベンが、「I’d like to have ○○」と毎日のように言い出すのだったが、今年はちょっと様子が違う。

どうやらついにベンも本当のサンタクロースの存在に気がついたのか、母親に欲しいプレゼントを告げるとそれで安心しているようで、以前のように何度も確認をすることをしなくなった。

小さい頃に、ベンはずっと子供の夢を持ったピーターパンみたいな大人になるのではないかと思っていたこともあったのだが、15歳となった今はそれなりに現実の世界を知り、たくましく生きている。


週末の予定をたてているときに妻がぽろりと言った。
「私達の行くところがベンの行くところだから」

12歳になる下の弟は自分の行きたい所があり、僕らにはあまり付いて来なくなった。3人で何処かへ行く事が多くなったことで、15年間ずっと一緒にいるベンの存在を再認識するのだった。

「一人で行けないんだから、ベンの楽しい所を考えてあげなくちゃね」

ベンには週末に友達と合う約束があるわけでもなく、いつも僕らの買い物に付き合うことになるのだが、ドライブをしてスーパーやショッピング・モールに行き返ってくる。

本屋や、DVDストアなど一定の基準を満たしていれば、それなりに楽しんでくれているのでとりわけ困難な問題があるわけでも無いのだが、自分の行きたいときに行きたい場所に行けるようになる日が来る事を願わずにはいられない。


自閉症として接している自分の息子がどこまで可能性を広げてくれるのかは真に未知数であり、まるでゆっくりと本のページをめくるかのように次の可能性が見えてくる。

10年後にはクリスマスの街で、一人で出掛けたベンに合うのかも知れない。


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by gakuandben | 2008-12-11 00:06 | 自閉症に関して