ニューヨークでミュージシャンとして活躍する一面、自閉症の子供と向き合う現実との戦い
by gakuandben
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推薦文・プロフィール
タケカワユキヒデさんから推薦を頂きました!
 「自閉症の子供を持つ親が勇気づけられるだけでなく、自閉症のことをよく知らない人たちにとっても、とても意味のあるエッセイだと思います。
 また、生のニューヨーク事情も知ることもできる。なんとも、幾重にもお得な素晴らしいエッセイです。

プロフィール
高梨 ガク
64年東京生まれ。ベーシスト。18歳でプロ・デビュー後、90年に渡米。ソウル、ジャズ系の音楽を中心に幅広い音楽活動を続ける。ポリスターより自己のバンド
『d-vash』(ディバッシュ)”Music Is”が発売中。
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凍り付いた街
今日もまた雪がちらつきはじめた。今年のニューヨークは例年の2倍近くの行きが降っているそうで、ふと気づけば路面が真っ白という事が多い。

積雪量が多くて歩けないというまでは降らないのだが、こういった中途半端な雪は、溶けてまた凍るとアイススケートのリンクのようになってしまうのだ。

ビルや家の前の歩道はきちんと雪かきがされていて、そのまま凍ってしまうことは無いのだが、やはり手の届かない所は多く、例えば交差点にある歩道のコーナーは誰の建物にも面していないことから、置き去りにされて強烈なアイスバーンを作ってしまっていることが多い。

その置き去りになっていたスポットに降り立ったベン。
ショッピングモールの駐車場で車から降りた瞬間、滑って前のめりに大転倒した。うっすらと残っていた雪が見事に凍っていたのだ。

「Ahhh, Ahhhh」と叫んだ後、「I fell down !, My chest is hurting !」と事態を大声で報告する。

あまりにも大袈裟なリアクションに僕もベンの弟も一瞬怪我をしたかと息を呑むが、すぐにそれがベンのアクシデントに対する表現方法だということに気づき、冷静に対応する。

「ベン、胸はどれくらい痛いんだい? 口や顔は大丈夫か?」と訊くと、ぜいぜいと息をしながら「I am OK, I hit my chest」と落ち着きを取り戻した様子で今度は注意深く車から降りた。

次に雪が降った日には、セントラル・パークにそり滑りに行った。
たくさんの子供達が傾斜を利用して滑ってゆく中、滑り終えて歩いていたベンに向かって突進してゆくそりがある。

「ベン、危ない!」と坂上から声をかけると、ベンは向かってくるそりに気づいてまたもや「Ahhhhh Watch out !」と大声で叫ぶ。そりはベンにぶつかって止まり、ギャラリーの注目を浴びながらぶつかった子は気まずそうに立ち上がった。

15歳にもなるティーンが、5歳そこそこの子供の乗ったそりに大声を出しておののく姿は何とも奇妙ではあるが、問題は、僕の期待していた「よける」という動作ではなく、「驚いて怖がる」という意外な反応に、一番大切な「よける」動作が凍り付いてしまったことだった。

緊急の場合に落ち着いて対処出来るよう、大声で叫んで自身が興奮してしまわないように教えてあげる必要がありそうだ。

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by gakuandben | 2009-01-31 14:45 | 自閉症に関して
Yield to Pedestrian
飛行機事故は自動車事故よりもはるかに確率が低いと、セラピストの先生は言った。

昨日の神業的不時着から一夜明けた朝、事故を伝えるニュースで持ち切りなのだが、どうやら鳥との衝突という防ぎようのない原因によるものらしい。セラピストまで登場して、今後の飛行恐怖症に対する対策を講じている。

車と飛行機の決定的な違いは、車の事故はマナーというドライバーの意思で簡単に防ぎようのあることだろう。

NYの交差点は恐ろしい。

歩行者用信号が青でも、左折や右折の車が突進してくる。
渡っている人の切れ目を縫うように車が横切ってゆくのは小さな子供を持つ親や、渡るのが遅いお年寄りには恐怖であり、そこには運転マナーという言葉は全く意味をなさずに、さながら戦闘に近いサバイバルな状況が繰り広げられることもしばしばある。

実は、これもベンを一人で歩かせることをとても難しくしている原因なのだった。

日本の教習所で習った、交差点内に横断しようとしている人が居たら、一旦停車して横断を終えてから発車というのを覚えているのだが、そんな記憶もすっかりと消え失せてしまうほどに人と車の距離は近い。それはアメリカに於いてもでも同じルールだったと思うのだが、実際には止まってくれる車は無く、普通に歩いていてもせかされるかのように少しずつ車が動いていたりもするのだ。

歩行者の側にも問題があり、日本のようにきちんと歩行者用信号を守らない人が殆どで、逆に車の切れ目を縫うように歩いている人が多いのも事実。実際に左折や右折の車が多い交差点では、それらの車が青信号で曲がってくる前に信号無視をして、先に横断してしまった方が安全だったりもする。

しかしながら、この臨機応変具合をベンに教えるのは大変だ。彼らにとって、WalkはWalk、STOPはSTOPなのだ。ところが、Walkの交差点にフルスピードの車も横切ってゆくこともあるのだから手に負えない。

やはり混乱を避けるためには信号遵守ということなのだろうか。

信号を渡る駆け引きは、飛行機に立ち向かう鳥を追い払うより難しそうに僕には思える。

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                         歩行者優先の標識
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by gakuandben | 2009-01-22 22:45 | 自閉症に関して